その香りとクリーンな味わいから当店の産地別豆の中で人気急上昇中の豆、ルワンダ/スカイヒル(中煎り)。
想像も絶する苦しい時代を乗り越えてコーヒーの品質を高め続ける国、ルワンダ共和国について今回は少しお話します。アフリカでは初めてのカップオブエクセレンス(世界レベルのコーヒー豆のコンテスト)開催国でもあります。
気候
「千の丘の国」と呼ばれるルワンダは、標高が高く緑豊かで丘陵の多い内陸国です。四国の1.5倍ほどの面積の小さな国。
コーヒー豆の栽培は主に標高1,500m~2,000mの高地で行なわれていて、ミネラル分を多く含む火山灰性の土壌と、気温が高い国の中の高地による寒暖差によってコーヒー豆を栽培するのに適した気温となり、酸味を豊富に含むコーヒーを栽培するのに最適な気候条件が整っています。
コーヒー栽培のはじまり
もともとルワンダのコーヒーの歴史は植民地時代に外貨獲得目的でヨーロッパから移植されたのが始まりでした。各農家に70本のコーヒーノキの栽培を義務付けられたのがルワンダコーヒーの始まり。今でもその名残で大規模なコーヒー農園ではなく、小規模農園がほとんどとなっています。小規模農園が多い中、近年は欧米の援助により精選所が増え、しっかりと点検・管理されたコーヒーを生産できるようになりました。
ルワンダの歴史とコーヒー
1994年4月、わずか100日の間に約100万人もの国民が大量虐殺される民族対立によるジェノサイドが起こります。
この悲惨な状況から脱却するためにルワンダ国内で復興運動が起こり、2000年代には急激な経済成長を遂げて「ルワンダの奇跡」と呼ばれました。まだまだ発展途上ではありますが、その復興の中でコーヒーの生産が貢献した部分が大きく、現在では輸出総額の25%がコーヒー豆の輸出となっています。コーヒー栽培は、ルワンダの農村地帯に暮らす人々を支える重要な役割となっています。
ルワンダ産コーヒー豆の味の特徴
収穫後、水洗工程の後アフリカンベッドにて天日乾燥され丁寧にハンドピックされた製品は、クリーンな味わいに仕上がります。あんずや柑橘系の香りがあり、くせのない酸味とすっきりした後口で、ボディーもしっかりしています。飲んだ直後に広がる甘みとスッと通り抜ける爽やかな余韻が、何度でも飲みたくなるお味です。
例えば、朝食にハニートーストとルワンダ・スカイヒルのホットコーヒー。このペアリング、とってもおすすめです。ぜひ秋晴れのような爽やかさを満喫してみてください。